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先日、恐れていたある言葉をエコノミストで見つけてしまった。それは conviction rate (有罪判決率) だ。

 ”Japan has a fishily high conviction rate, at 99.9%” (日本の有罪判決率は、怪しいほど高い99.9%である。) と。

逮捕されて裁判にかけられるとどのくらいの割り合いで有罪判決になるか、が conviction rate 。日本では逮捕されたらほとんど有罪になる、怪しい……という記事だ。

確かに日本の有罪判決率 ( the Japanese conviction rate )は本当にイジョーに高い。

ボクのまわりの外国人はよく勝ち誇って言う。「先進国の conviction rates は、6割から高くても8割台なのに日本だけ99.9%。日本の裁判は形式でしかなく、検察官が密室で事実上全てを決めてしまうからほとんど有罪になる。日本は裁判制度すら整っていない後進国だあっ!」と。

大阪地検特捜部の証拠改ざん、被疑者が密かに録音した大阪府警の警官によるヤクザまがいの取り調べ、取調室にカメラを入れて可視化しろ! の声が高まる状況では、英語右翼のボクでも反論できない。グーの音も出ない。世界にさらすニッポンの恥だ。

 学生諸君、特に法学部の君、ボクの精神衛生のため、立派な法律家になって日本の有罪判決率を下げてくれい!!!

 

ちなみに、conviction は有罪、という意味ではTOEICには出ませんが、信念とか説得という意味で主にリーディングで使われます。

さらに同語源のconvince (確信させる) convinced (確信して)もよく出題されます。

『The New York Times』の連載記事によれば、

「日本が長引くデフレのせいでガッツを喪失したことは、その若者たちを見れば一目瞭然だ。彼らは昔の日本人のような仕事や恋愛への意欲が無いので<草食動物 (herbivores) >としてひろく嘲笑されている」

と日本の草食系男子を笑いものにしている。

「草食系男子」という表現は(ボクの知る限り)、決して嘲笑するだけの言葉ではない。

「俺についてこい!!」という紋切り型の男らしさではなく、繊細さや優しさなど、肯定的なニュアンスも持っている。ネットで「草食系男子」という言葉を検索さえすれば誰にもわかる。

たぶん 『The New York Times』は恐らくこのことを知っているのにあえて「広く嘲笑されている」、と決めつけた。イギリスやアメリカのジャーナリストが日本叩きの記事を書く時の十八番の反則技だ。

『The New York Times』をちゃんと読める日本人などいないし、いたとしても反論などしてこないことを知っているから。

『The New York Times』という世界の言論の中心で、“広く嘲笑されている君たち日本の若者”。

もっと悲しいことに、君たちはそれを知らない。

とりあえず、英字新聞を読んで、自分たちが笑われているということは判るようになろう。そうすればTOEICの900点など楽勝になるぞ。

そして堂々と反論できるようになればTOEICの990点など楽勝になるぞ。ボクが言っているのだから間違いない。

 ボクは、牛丼は吉野家にしか行かない。吉野家はオージービーフを使わない、と聞いたからだ。

オージービーフに恨みはないが、オーストラリア人の反捕鯨論は許せなくて1人でこの国に経済制裁を発動する決定を下した(あまりに小さな経済制裁だが)。

 ボクが特に許せないのは、捕鯨問題の後ろに見える日本人に対する蔑視だ。日本のメディアではほとんど触れられていないが、日本人を形容するときに頻繁に使われる形容詞に “conformist”(事大主義[権威、権力に盲従する]の, 体制順応主義の、集団主義の)がある。

日本人は集団でいるとプリウスだのブルーレイだのそこそこ面白いものを作れるが、個人では何もできない、何も考えられないつまらない連中だ、というわけだ。

  鯨は人間並みの知能を持ち、そのすべての種が絶滅にさらされている。でも、日本人はconformist の集団だから、大手水産会社やその息のかかった政治家や官僚から「鯨を殺すことに何の問題もない」と言われると、1億2600万人全員が信じてしまう。

なんとか連中を教育してやらねばならない、そのためにはシーシェパードの実力行使もやむを得ない、というのがオーストラリア人の反捕鯨論だ。  

ボクは日本語で考えているときは左翼だが、英語で書いたり話したり聞いたりしているときは、カゲキな愛国者になってしまう。つまりボクは日本を悪く言うことについては大きく反応する英語右翼だ。

  捕鯨問題だけではない。日ごろ英字新聞や英語雑誌を読み漁っていると、いやでも日本関係の記事が目につく。英語右翼の脳みそを茹で上げるようなヒドイものもあれば、なかなか説得力があって、「やられた!」と思うものもある。

 このブログでは、そんなボクが拾った「日本は外国からこう見られている!」を紹介していきます。一人でも二人でもいい。日本の若者たちに読んでもらえたら、と思う。

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