2011.06.28 UP
結局990点だった(苦笑)
5月のTOEIC検定の結果が届いた。
以前、このブログで make advance か make advances で悩んだあげく、直観に反し余計なことを考えてadvance を選び、間違ってしまったことを報告した。
満点は逃したかと思ったら、点数は990点(満点)だった。
ボクと同じレベルの受験者も結構間違っていたから点数を引かれなかった、つまり「お目こぼしをいただいた」いうことなのだろう。
これはどういうことかと言うと、
TOEICの採点方法は1問5点とか10点とか単純なものではなく、受験者や問題のレベルによって細かく変動する。だから間違ったとしても減点にならない場合がある。それでもボクは、make advance / advances の問題は、900点台後半レベルでは十分減点対象になる水準の問題だと思っていた。だからあれほど悔しかったのに。
まがりなりにも990点なのだからうれしくなくはない。しかし、今一つ釈然としない。まあ、点数をくれたことにクレームをつけてもしょうがないのだが。
ここは大人になって喜んでおこう!
追伸:先日、6月のTOEIC検定を受けてきた。リスニングがやばい。パート3と4で、先読みが間に合わず直観で答えざるをえない問題が、いつもは1問か2問なのに、今回は5問もあった。9年ぶりでリスニングの失点か。
2011.06.14 UP
震災後の日本人
先月、週刊ポスト誌上で評論家の櫻井よしこ、藤原正彦両氏が対談したが、その反響が大きい。
「震災後の被災民がみせた、危機に瀕しながら他人を思いやる心の強さとそれを支える天皇の存在は、世界中で我が国にしか見られないものだ!」とぶち上げたもの。
実はこの対談をジャパンタイムズのMichael Hoffman という記者が取り上げ、震災後、日本に見られる右傾化の兆候として警鐘をならしている。少し長くなるが、肝心な段落をまるごと紹介したい。
The notion of a unique morality, “written into Japanese genes” and setting this “land of the gods” apart from all other nations, is an ancient one.
Was it buried in the rubble of World War II only to be exhumed by the seismic events of March 2011?
Is the appearance of Sakurai’s and Fujiwara’s dialogue in Shukan Post, not usually considered a rightwing publication, a hint that fringe thinking is becoming mainstream?
「日本人の遺伝子には、他に例をみない深く組み込まれた精神性があり、この精神性が<神の国>を世界中のあらゆる国々から際立たせている。」
・・・このような考えは日本人の間では古代から伝えられている。第二次大戦後の焦土で一度は葬られたのだが、3月31日の地震のせいで(その精神性が)掘り起こされてしまったのだろうか?
一般誌の週刊ポストに櫻井、藤原両氏が登場したことは、いままでは極端な思想として受け止められていた彼らの考え方が、社会の主流になりつつあることを示唆しているのだろうか?
という内容だが、さらにこの記事が読者の反響を呼び、翌週の投稿欄には2通の感想が掲載された。(2通とも外国人)
一通は比較的客観的に、日本が極端な国粋主義に陥ることはないだろうという横浜市在住の人。もう一通は、櫻井、藤原両氏は、世界の眼前で、彼ら自身のみならず日本という国を醜いものにしてしまった、とHoffman氏以上に激しい嫌悪をあらわにしているハワイ在住の人。
ボクとしては、櫻井・藤原両氏の立場にははっきり反対する。しかしながら、その一方で、評論家が大衆的なメディアで気勢をあげるのは世界中でみられる実にありふれた話なので、そんなに大騒ぎするほどのことなのだろうか、という思いが強い。
日本人が日本人論・神の国などというと、途端、色めきたつ海外メディアに対して、何か言いたい気もあるが、でも我々が大切なのは、海外からあれこれ言われることよりも、我々がどう“日本人”をとらえているか、だと思う。
特に皆さんのような若い学生諸君は震災後、「日本人」をどういう風にとらえただろうか、そっちの方がよっぽど興味深い。
2011.05.31 UP
TOEIC満点ならず(泣)
5月29日のTOEICで、1年2か月ぶりで文法の問題を間違ってしまった。今日は予定を変更してその報告。世が世なれば切腹してお詫びしなければならない。
英語の文法で何が難しいといって、可算名詞と不可算名詞の正しい区別と、それに関連し冠詞の正しい用法ほどややこしいものはない。あまりに難しすぎて、TOEICではほとんど出ないのだが、今回は出た。 それもいやらしいことにいつもは比較的簡単な問題が多い初めのほうで出題された。
その問題では「ものごとが進展する、進捗する」という意味の熟語を以下の2つから選ばなければならない。(実際にはあと2つのダミーの選択肢がある)
1: to make advances
2: to make advance
ボクの直観、ボクの目、耳、口、手は断固として 1の advances が正解、と叫んでいた。 つまり、目で追ってみても、無声でつぶやいてみても、その想像上の音を聞いてみても、手で想像上の紙に書いてみても、 to make advances のほうが自然に感じられたのだ。
そこで advances のほうをマークしようとしたのだが、いきなりボクの脳みそが次のような悪魔のささやきを発したのだ。
「感覚的には advances のような気がするが、論理的に考えてみれば、進展や進捗が一個、二個、と数えられるはずはない。TOEICはごく初級のビジネスリテラシーのテストだ。常識的かつ論理的に考えれば正解にたどり着くようにできている。ここはボクの直観が間違っているのだろう。」
そして 2: to make advance を選んでしまったのだ。
テストが終了して試験官が解散を宣言するや否や電子辞書を取出しチェックしてみた。正解は advances だった。目の前が真っ暗になった。
ボクがTOEICで失点するのはいつもこのパターンだ。感覚では正解を選んでいながら、脳みそが「TOEICのレベルは・・・」などと屁理屈をこね、その誘惑にのってしまう。
だあああああっ!
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